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真夏のOMソーラー

 たまには、OMソーラーについてレポートもしなくっちゃ、ということで今回は真夏のOMソーラーや涼の取り方について、です。

 その前に、以前にも触れましたが、我が家は築30年のごく普通の家を改造してOMソーラーを導入しました。恐らく新築の場合とほとんど変わりないと思いますが、基本的に平屋であるということ、集熱面の面積に比して建築面積が広いことからハンドリングボックスを2つ付けたことなどが少し変わっていることかもしれません。

 正直なところ、「冬暖かいOMソーラー」は、残念なことに「夏暑いOMソーラー」でもあります。でもこれは、冬は太陽が顔を出してさえいれば積極的に家全体を温めるのに対し、夏、家の中を冷やすシステムになっていない(夜の涼風取込という機能はありますが)だけであって、過ごせないほど暑いという訳ではありません。
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 今年、ここ伊那谷・南信州も最高気温が34℃~35℃に達する日が何日もありました。気象庁のデータを調べてみましたら、一番近い観測点で、最高気温が34℃を上回った日が今月は10日もありました。
 このような日、日中の室内は30℃~31℃まで上昇します。確かに暑いのですが、家の窓という窓を全開にすると風が通り、何とかクーラーや扇風機なしでここまで過ごすことができています。この通風についてですが、改造前の住んでいる状況からある程度風の通り道が予想できましたので、そうした通り道に窓を配置してもらったことにより、「この窓とあの窓を開けると風が通る」といった按配で、改造前より格段に風通しのいい家になりました。
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 今年一番暑い時期の昼過ぎ、棟温(屋根の集熱面から集められた熱い空気が棟のあたりを通るときの温度)は80℃を超えていました。この熱い空気は、室内の温度上昇を抑えるために外に排気されますが、その前に熱交換されお湯取りが行われます。このお湯は、お風呂やシャワーはもちろん、食洗機のお湯にも使われ、この時期、灯油タンクのメーターはほとんど動きませんでした。このところ、灯油の値段も上がってきているだけに、あまり気にせずお湯を使えるということはとてもありがたいことです。

 夜の涼風取込ですが、夜の室内よりも下がった外気を、軒の取り入れ口から取り入れ、棟ダクト、ハンドリングボックス、床下と回して、床の吹き出し口から室内に入れる仕組みになっています。このシステム、室内の温度を下げるところまではいかないですが、寝苦しい夜に外の冷気を取り入れ過ごしやすくするにはある程度の効果があります。
 一番の暑い時期、寝る前の時間(夜11時頃)は室温が28℃~29℃ぐらいありますので、こうした夜は午前2時~3時ぐらいまで涼風取込にして寝る、というパターンが多かったように思います。
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 あと、暑さ対策は何といっても直射日光を室内に入れないこと。軒の出具合から、それほど日光が室内に入ってくるということは多くないのですが、それでも昼過ぎには、一部の窓のプリーツスクリーンを下ろして日光を遮ります。
 上の写真、右側はネットに這わせたアサガオで日陰になるはずだったのですが。。。
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 ジャンガリアンハムスターのハムちゃんも、あつ~、っていう感じでのびて寝ています(笑)。
 
by haruhiko_imao | 2006-08-27 23:53 | 住まい
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